【ITパスポート試験】No.139|Webデザイン

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本記事では、Webサイト全体の色調やデザインをスタイルシートで統一する考え方や、複数のWebブラウザへの対応、さらにCSS・モバイルファースト・レスポンシブWebデザイン・リダイレクトといった用語を押さえながら、ユーザビリティ(使いやすさ)を意識したWebデザインのポイントを解説します。

目次

1. ユーザビリティを高めるWebデザインの基本

この章では、サイト全体の統一感と複数ブラウザへの対応という観点から、ユーザーにとって使いやすいWebデザインを実現するための基本的な考え方を説明します。

サイト全体の統一感とデザインルール

Webサイトの見やすさや使いやすさは、ページごとの出来ではなく、「サイト全体として統一されているかどうか」が大きく影響します。トップページだけ洗練されていても、下層ページで色や文字サイズ、ボタンの形がバラバラだと、ユーザーは毎回操作方法を覚え直さなければなりません。背景色や文字色、見出しのデザイン、ボタンのスタイルなどに一貫性を持たせることで、どのページを開いても同じサイトだと直感的に認識でき、安心して操作できるようになります。

統一感を出すためには、「デザインルール」を事前に決めておくことが有効です。例えば「ブランドカラーはこの3色に絞る」「本文は〇ポイント、見出しは△ポイント」「重要ボタンは常に右下に配置する」といったルールを定めておくと、新しいページを作るときにも迷いが少なくなります。デザイナーや開発者が複数人いても、同じルールを共有することで、サイト全体のトーンを揃えやすくなります。

複数ブラウザへの対応と表示確認

Webページは、利用者が使う閲覧ソフト(Webブラウザ)によって表示や動きが変わる可能性があります。代表的なブラウザだけでも、Chrome、Edge、Safariなど複数あり、OSやバージョンの違いも加わると組み合わせはさらに増えます。あるブラウザでは問題なく表示できても、別のブラウザではレイアウトが崩れたり、ボタンが正しく動かなかったりすることがあります。

そのため、Webデザインでは「どのブラウザで見ても、できるだけ同じように使えること」を意識する必要があります。代表的なブラウザでの動作確認を行い、崩れや不具合があれば、スタイルやスクリプトを調整していきます。また、新しいブラウザ機能に頼りすぎず、古めのブラウザでも最低限の操作ができるようにしておくと、多くの利用者にとって使いやすいサイトになります。こうした配慮が、結果としてユーザビリティの向上につながります。

2. スタイルシートで管理するページデザイン

この章では、サイトの色調やデザインを統一するときに中核となる技術であるCSSについて、その役割とメリットを説明します。

CSS(Cascading Style Sheets)

CSS(Cascading Style Sheets)は、Webページの「見た目」を指定するための言語です。HTMLが文章の構造や意味(見出し・段落・表など)を表すのに対し、CSSは文字の色・大きさ・行間、余白、配置、背景色、枠線などを指定します。HTMLとCSSを分けることで、内容(コンテンツ)と見た目(デザイン)を独立して管理できるようになります。

CSSの大きなメリットは、「1か所の指定を変えるだけで、サイト全体のデザインを一括変更できる」点です。共通のCSSファイルを読み込むようにしておけば、例えば見出しの色を青から緑に変更したいときでも、CSSファイルの設定を1行変えるだけで、すべてのページに変更が反映されます。これにより、サイトの保守が楽になるだけでなく、ページごとにデザインが微妙に違ってしまうといったバラつきも防げます。

3. モバイルを意識したWebレイアウト

この章では、スマートフォンの普及を踏まえた「モバイルファースト」の考え方と、さまざまな画面サイズに柔軟に対応する「レスポンシブWebデザイン」について解説します。

モバイルファースト

モバイルファーストとは、Webサイトを設計するときに、最初からスマートフォンなどの小さい画面を前提に考えるアプローチです。従来はPC向けの画面を先に作り、その後でスマートフォン用に要素を削ったり並べ替えたりする方法が一般的でした。しかし、スマートフォンでの閲覧が主流になりつつある現在では、「まずスマホで見やすく・使いやすく」を出発点にする方が合理的です。

モバイルファーストな設計では、限られた画面スペースで何を優先的に表示するかが重要になります。不要な装飾や二次的な情報を削り、ユーザーが一番求めている機能や情報にすぐアクセスできるようにします。そのうえで、画面が広いタブレットやPCでは、余白を活かしてレイアウトを拡張したり、補足情報を追加したりします。この考え方は、結果として「シンプルで使いやすいサイト」を作ることにつながります。

レスポンシブWebデザイン

レスポンシブWebデザインは、1つのHTMLファイルとCSSの組み合わせで、画面サイズに応じてレイアウトを柔軟に変化させる設計手法です。幅の狭いスマートフォンでは縦長の1カラムレイアウトにし、タブレットやPCでは横にメニューを並べるなど、同じページでもデバイスに合わせて見え方を変えることができます。一般的には、CSSの「メディアクエリ」という機能を使って、画面幅ごとのスタイルを切り替えます。

この手法の利点は、デバイスごとに別々のページを用意しなくてよいことです。スマホ用・PC用の2つのサイトを維持しようとすると、内容を更新するたびに両方を修正しなければならず、管理が大変になります。レスポンシブWebデザインであれば、1つのコンテンツを更新すればすべてのデバイスに反映されるため、メンテナンスの手間を減らしつつ、どの端末からでも見やすいサイトを提供できます。

4. ページ遷移を制御するリダイレクト

この章では、ページの移動を自動的に切り替える仕組みであるリダイレクトについて、その役割と注意点を説明します。

リダイレクト

リダイレクトとは、アクセスされたURLから別のURLへ、自動的に利用者を転送する仕組みです。例えば、サイトの構成変更でページのアドレスが変わった場合、古いURLにアクセスしてきたユーザーを新しいURLへ案内するためにリダイレクトを利用します。ブラウザ上では、利用者が特に意識しなくても、新しいページが表示されるため、迷子になりにくくなります。

また、HTTPでは「恒久的な移動」や「一時的な移動」を区別するステータスコード(301、302など)が用意されており、検索エンジンに対してもページの移転を知らせる役割を持っています。さらに、httpからhttps(暗号化通信)への切り替えや、旧ドメインから新ドメインへの移行など、セキュリティや運用上の理由でも頻繁に使われます。ただし、リダイレクトを何重にも重ねると表示が遅くなったり、「リダイレクトが多すぎます」といったエラーが出たりするため、必要最小限に抑えることが大切です。

まとめ

まず、Webデザインでは、サイト全体の色調やレイアウトに一貫性を持たせ、複数のブラウザでも安定して表示できることが重要でした。その中心的な役割を果たすのがCSSであり、スタイルシートによってコンテンツと見た目を分離し、サイト全体のデザインを効率よく管理できます。デザインルールを決め、共通のCSSを活用することで、ユーザーにとっても開発者にとっても扱いやすいサイトになります。

次に、スマートフォンの普及を背景に、モバイルファーストとレスポンシブWebデザインの考え方が欠かせなくなっています。小さな画面で必要な情報だけを優先的に見せる発想から出発し、画面サイズに応じてレイアウトを自動調整することで、どのデバイスからでも快適に利用できるWebサイトを実現できます。これは、利用者の状況に合わせた柔軟な情報提供という点で、ユーザビリティ向上に直結します。

最後に、リダイレクトは、URL変更やサイト構成の見直しの際にもユーザーを迷わせないための重要な仕組みでした。適切に設定すれば、古いURLから新しいURLへスムーズに誘導でき、サイト運営者にとっても利用者にとっても安心です。Webデザインを学ぶうえでは、見た目だけでなく、「さまざまな環境で、迷わず、安全に使えること」を意識することがポイントだと言えます。

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この記事を書いた人

IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)の活動を陰ながら応援している、しがないソフトウェアエンジニア。
サトシ ナカモトの戦友。
ITやソフトウェアに関することをわかりやすくまとめ、多くの人にそれらを知ってもらおうと活動しています。
ご質問やご要望、お仕事依頼がございましたらお問合せフォームよりお願いいたします。

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