【ITパスポート試験】No.105|マークアップ言語

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本記事では、代表的なデータ記述言語であるマークアップ言語について、その基本的な考え方や特徴、HTML・XML・SGMLといった代表的な言語、タグのルール、そしてHTMLによるWebページの表現やXMLによるデータの表現といった活用例までを整理して解説します。


目次

1. マークアップ言語の基礎

この章では、マークアップ言語とは何か、その特徴や役割を押さえたうえで、タグという仕組みと、マークアップ言語の元になったSGMLについて説明します。

マークアップ言語とは

マークアップ言語とは、文章やデータに「これは見出し」「ここから段落」「これは強調」といった意味や構造を“印(マーク)”として埋め込むための言語です。文字そのものの内容だけでなく、その役割や意味を一緒に記述することで、コンピュータが文書を理解しやすくします。HTMLやXMLは、このマークアップ言語の代表例です。

通常の文章は、人間なら見出しの大きさや文字の太さから意味を読み取れますが、コンピュータはそうはいきません。そこで、「<h1>」「<p>」などのタグを使って、「ここは見出し」「ここは段落」と明示的に指定します。こうした“意味付きの記述”が、レイアウトの制御やデータ交換、検索のしやすさなどにつながっていきます。

タグ

タグとは、マークアップ言語で「ここからここまでが○○である」と示すための目印となる記号のことです。多くのマークアップ言語では、山かっこ(< >)の中に要素名を書いた開始タグと、先頭にスラッシュ(/)を付けた終了タグのペアで使います。例えば、段落なら「<p>……</p>」、強調なら「<strong>……</strong>」という書き方になります。

タグを使う際は、「開始タグと終了タグを正しく対応させる」「入れ子にするときは順番を崩さない」といった基本的なルールを守ることが重要です。タグの対応が崩れていると、ブラウザや解析ツールが正しく解釈できず、表示の乱れやデータエラーの原因になります。マークアップ言語の学習では、タグの書き方を“きれいにそろえる”習慣を身につけることが第一歩になります。

SGML

SGML(Standard Generalized Markup Language)は、マークアップ言語の枠組みを決めるために作られた標準規格です。文書の構造や意味をタグで表すという考え方を定めた“親”のような存在で、後から登場したHTMLやXMLは、いずれもSGMLの考え方を受け継いでいます。SGML自体は非常に柔軟で高機能ですが、そのぶん仕様が複雑で、一般的なWeb開発などで直接使われることは多くありません。

とはいえ、「SGMLをもとにHTMLやXMLが作られた」という関係を知っておくと、マークアップ言語全体を歴史的な流れとしてとらえやすくなります。試験の学習では、SGMLの細かい文法まで覚える必要はありませんが、「マークアップ言語の国際標準の一つ」であることと、「HTML・XMLの源流」として名前を押さえておくとよいでしょう。


2. 代表的なマークアップ言語

この章では、代表的なマークアップ言語であるHTMLとXMLについて、それぞれの役割や特徴、どのような場面で使われるかを解説します。

HTML

HTML(Hyper Text Markup Language)は、Webページを記述するためのマークアップ言語です。見出し、段落、リンク、画像、表など、Webページの構造や要素をタグで指定していきます。ブラウザはHTMLを読み取り、タグに従って画面に文章や画像を表示したり、リンクをクリックできるようにしたりします。

HTMLの特徴は、「文書の構造」と「ハイパーテキスト(リンク構造)」を表現できる点にあります。例えば、「<a>」タグで他のページへのリンクを貼ることで、文書同士を相互につなげることができます。デザインや装飾は主にCSSという別の技術が担当し、HTMLは「何がどの役割を持つか」を記述することに集中する、という役割分担が一般的です。

XML

XML(Extensible Markup Language)は、データの構造や意味を柔軟に表現するためのマークアップ言語です。HTMLが「Webページの見た目や構造」を表すのに対し、XMLは「データ項目やその関係」を記述することを主な目的としています。タグ名を自由に設計できるため、「<商品名>」「<単価>」「<在庫数>」といった独自の構造を定義できます。

XMLは、人間が読めるテキスト形式でありながら、機械が解析しやすい構造を持っている点が強みです。そのため、システム間でデータを受け渡ししたり、設定情報や文書構造を保存したりする用途で広く使われてきました。近年はJSONなど別の形式もよく使われますが、「構造化されたデータをテキストで表現する」という発想を理解するうえで、XMLは重要な位置づけにあります。


3. マークアップ言語の活用シーン

この章では、活用例として挙げられている「HTMLによるWebページの表現」と「XMLによるデータの表現」について、具体的な使われ方をイメージしながら整理します。

HTMLによるWebページの表現

HTMLによるWebページの表現では、見出し・段落・リスト・表・画像・リンクなど、ページの構成要素をタグで記述します。例えば、ニュースサイトであれば、記事タイトルは「<h1>」、本文は「<p>」、関連リンクは「<a>」というように、コンテンツごとに適切なタグを使い分けます。ブラウザはこのHTMLをもとに、利用者が読みやすい形で画面を組み立てて表示します。

また、HTMLは検索エンジンや支援技術にとっても重要です。見出しタグが正しく使われていると、検索エンジンは記事の構造を理解しやすくなり、音声読み上げソフトは文書の概要を把握しながら読み上げることができます。このように、HTMLは単に「見た目を整えるための言語」ではなく、「文書の構造と意味をWeb上で伝えるための仕組み」として活用されています。

XMLによるデータの表現

XMLによるデータの表現では、項目名をタグとして定義し、その中に値を記述することで、データの構造を明確に示します。例えば、商品の情報なら「<商品>」「<商品名>」「<価格>」「<在庫>」といったタグで囲むことで、「どの値が何を表しているか」がひと目で分かるようになります。タグ同士を入れ子にすることで、階層構造を持つデータも自然に表現できます。

XML形式のデータは、異なるシステム間での情報交換によく利用されてきました。送信側・受信側が同じタグ名と構造に合意しておけば、両者はXMLを解析するだけでデータの内容を理解できます。また、設定ファイルや文書フォーマット(例:一部のオフィスソフトの内部形式)としてXMLが使われることも多く、「テキストファイルでありながら構造化されたデータ」という特性が活かされています。


まとめ

ここまで、マークアップ言語の基本的な考え方や、タグ・SGMLといった基礎用語、そしてHTMLとXMLの特徴について確認してきました。マークアップ言語は、文字だけの文書に“意味”や“構造”という情報を付け加えることで、コンピュータにも扱いやすい形に変えるための仕組みだと整理できます。

特に、HTMLはWebページの構造を記述するための言語として、私たちが日々目にするサイトの多くに使われています。一方、XMLはデータ構造を柔軟に表現できる仕組みとして、システム間のデータ交換や設定情報の保存など、画面には直接見えない部分で重要な役割を果たしてきました。両者はいずれも、タグを使って構造を明示するという共通の考え方に基づいている点がポイントです。

マークアップ言語を理解しておくと、Webページの裏側で何が起きているのか、システム同士がどのようにデータをやり取りしているのかをイメージしやすくなります。試験対策としては、「HTML=Webページ」「XML=データの構造」「SGML=その源流」「タグ=構造を示す目印」というキーワードの関係を押さえつつ、HTMLによるWebページの表現とXMLによるデータの表現という活用イメージをセットで覚えておくと、関連する問題にも落ち着いて対応できるようになるでしょう。

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この記事を書いた人

IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)の活動を陰ながら応援している、しがないソフトウェアエンジニア。
サトシ ナカモトの戦友。
ITやソフトウェアに関することをわかりやすくまとめ、多くの人にそれらを知ってもらおうと活動しています。
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