
1. Google ドキュメントとは
Googleドキュメントは、2006年にGoogleが開発・公開したオンラインの文書作成ツールです(同年に買収したWritelyを基にスタート)。WebブラウザがあればWindows、macOS、Linuxのどれでも使え、iPhoneやAndroid用アプリからも編集できます。Googleアカウントでログインすると自動保存され、インターネットにつながっていれば別の端末でもすぐ続きから作業できます。
できることは、文章作成・体裁の調整・共同編集の三本柱です。テンプレート(レポート、議事録、提案書など)を選べば下地が整い、画像・表・図形・数式の挿入も可能。共同編集はリアルタイムで、相手のカーソルが見え、同時にタイプしても自動でマージされます。コメント、提案モード(変更履歴を提案として表示)、@メンションによる担当依頼、バージョン履歴で過去版の復元、といったチーム作業向けの機能が揃っています。スマートチップ(人・ファイル・日付の挿入)、音声入力、翻訳、スペル・文法チェック、ページなし表示(横幅に合わせて折り返し)など、日常作業を速くする補助機能も使えます。
特徴は、導入の手軽さ、同時編集の強さ、共有と配布のしやすさです。共有リンクの権限は「閲覧のみ/コメント可/編集可」を切り替えられ、完成後はPDFやWord(.docx)での書き出しも可能。オフライン設定を有効にすれば、通信がない場所でも編集でき、再接続時に同期されます。はじめ方は「Googleアカウントでログイン → Googleドライブで新規作成 → テンプレートを選ぶ → 共有で相手のメールを追加」の流れが基本。レポート作成、議事録、企画書、共同執筆まで、個人でもチームでも使いやすいクラウド文書の定番です。
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