
1. Screenpressoとは
Screenpresso(スクリーンプレッソ)は、2010年にLearnpulse(現・Learnpulse SAS)が開発・公開したWindows向けのスクリーンキャプチャ/画面録画ソフトです。軽快に動作し、デスクトップ全体・ウィンドウ・範囲指定にくわえ、縦長ページを1枚にまとめるスクロールキャプチャにも対応します。撮った画像や動画はアプリ内のワークスペースに自動で並び、あとから探しやすいのが特徴です。インストール版に加えて、USBなどから実行できるポータブル版も用意されています。
できることは大きく「撮る」「編集する」「共有する」の三つです。撮るでは、静止画キャプチャとMP4などでの画面録画、クリックやキー入力の強調、録音つきのチュートリアル作成に対応します。編集では、矢印・番号ステップ・吹き出し・ハイライト・モザイク(ぼかし)・トリミング・色調整など、説明資料づくりに必要な注釈をすばやく追加できます。共有は、クリップボードやファイル出力のほか、メール、Google Drive/OneDrive/Dropbox、専用のScreenpresso Cloudなどへワンクリックでアップロード可能。Pro版ではOCR(画像から文字を抽出)や、複数枚のキャプチャからWord/PDFの手順書を自動生成する機能も使えます。
特徴は、操作が直感的で軽いこと、説明資料づくりに強いこと、そして管理がしやすいことです。ホットキー(例:Print Screen)で素早く起動でき、遅延キャプチャでメニューやツールチップも確実に撮影可能。ワークスペースではタグ付けや検索で過去のキャプチャをすぐ取り出せます。始め方は「公式サイトからインストール → Print Screenで撮影 → 編集パネルで注釈 → 共有先へ送る」の流れが基本。社内手順書、サポート資料、ブログの解説画像、バグ報告用の動画など、日常の“見せて伝える”作業を一手に引き受ける定番ツールです。