
1. Re:VIEWとは
Re:VIEWは、2002年に青木峰郎(https://x.com/mineroaoki)が開発を始め、その後、武藤健志(https://x.com/kmuto)が開発を引き継ぎ、現在は、高橋征義(https://x.com/takahashim)、角征典(https://x.com/kdmsnr)と共にチームで開発を継続しているオープンソースの出版ツールです。技術書を作る際などに利用されます。同じ原稿から紙の書籍と電子書籍の両方を作れるのが大きな特徴で、macOS、Windows、LinuxといったいずれのOSでもRuby環境さえあれば動きます。使い方の大まかな流れは、「原稿の記述→組版→多様な形式での出力」です。
原稿の記述は独自の軽量マークアップ(.re)で行い、見出し、脚注、相互参照、図表番号、索引、コードハイライト、数式などといった書籍向けの要素を表現できます。出力はEPUB、PDF(LaTeXを利用)、HTML、InDesign向けXML、Markdown、reStructuredText、プレーンTextに対応しています(PDF出力にはTeX Liveなどの導入が必要)。
Visual Studio Codeなどのエディターに拡張機能を入れれば、.re原稿のシンタックスハイライトやプレビューを確認しながら執筆できます。review-initコマンドでプロジェクトを作成すると、config.ymlやcatalog.yml、本文(.re)用のフォルダ、画像用のimages/フォルダなどが自動生成されます。原稿を作成して設定を調整したら、rake epubやrake pdfを実行して出力ファイルを生成できます。
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