
1. PowerPointとは
PowerPointは、1987年にForethought社が開発・公開し、同年にMicrosoftが買収して以降、継続的に開発されているプレゼンテーションソフトです。現在はWindowsとmacOSに加えてWeb版とスマホアプリでも利用でき、Microsoft アカウント(または Microsoft 365)でどこからでも同じ資料を編集できます。スライドに見出し、画像、図形、表、グラフ、動画などを配置して、資料や発表用スライドを直感的に作成できます。テーマとスライドマスターで全体のデザインを統一でき、配布資料や発表者用ノートも同じファイルで管理できます。
できることは、構成づくり、デザイン調整、アニメーション・遷移、発表支援、共有・出力の大きく五つに分かれます。構成では、アウトライン表示やセクション分けで章立てを整理し、SmartArtで箇条書きを図解に変換できます。デザインは、テンプレートや配色、フォント、アイコン素材を活用し、デザイナー(Design Ideas)が自動でレイアウト案を提案。モーフィング(Morph)で滑らかな画面切り替え、アニメーションで強調ポイントを段階的に表示できます。発表は発表者ツールで次のスライドやノート、経過時間を確認でき、リモコン操作やレーザーポインタ表示、録画機能で音声付きスライド動画の作成も可能。共有はOneDrive/SharePointに保存して共同編集やコメントでのやり取りができ、出力はPDF、画像、動画(MP4)、リンク共有など用途に応じて選べます。
特徴は、短時間で見栄えのする資料を作れること、発表の流れを作り込みやすいこと、配布・共有まで一気通貫で対応できることの三点です。はじめ方は「テンプレートを選ぶ → タイトル・見出し・箇条書きを入れる → 画像や図形・グラフを挿入 → デザイナーやスライドマスターで体裁を整える → モーフィングやアニメーションで要点を演出 → 発表者ツールでリハーサル → PDFやリンクで共有」の流れが基本。アクセシビリティチェッカーで読み上げ順やコントラストを確認すれば、より多くの人に伝わる資料になります。授業、社内共有、研究発表、営業提案まで幅広く使える、定番のプレゼンテーション基盤です。