Homebrewの使い方– 2025年最新版 –

プログラミング・開発Homebrewの使い方

1. Homebrewとは

Homebrewは、2009年に Max Howell が開発を始め、現在はHomebrewコミュニティが運営している、macOS(とLinux)向けのパッケージ管理ツールです。ターミナルでコマンドを打つだけで、開発用ツールやユーティリティをまとめて入れたり、更新したりできます。Intel Mac では主に /usr/local、Appleシリコン(Mシリーズ)では /opt/homebrew を拠点に動作します。

できることは、ソフトの検索・インストール・アップデート・削除などの基本操作一式です。例として、brew search wget(探す)、brew install wget(入れる)、brew upgrade(まとめて更新)、brew uninstall wget(削除)、brew info wget(説明を見る)。アプリ本体だけでなく、GUIアプリは brew install --cask google-chrome のように「--cask」で入れられます。必要なレポジトリを追加する brew tap、常駐型ツールを起動・停止できる brew services、問題点を診断する brew doctor など、日常運用に役立つコマンドもそろっています。

特徴は、セットアップの手間を減らし、環境を再現しやすいことです。ほとんどのツールが「瓶(bottle)」と呼ばれる事前ビルド版で素早く入るため、依存関係の調整に時間を取られにくくなります。複数台への展開やバックアップには、インストール一覧を記録する Brewfile(brew bundle dumpbrew bundle)が便利です。はじめ方は、公式の1行コマンドでHomebrewを入れたら、echo 'eval "$(/opt/homebrew/bin/brew shellenv)"' >> ~/.zprofile(Appleシリコンの例)のように案内どおりPATHを通し、あとは必要なツールを brew install していくだけ。開発環境から日常のユーティリティまで、Macを効率よく整えるための定番ツールです。

目次

2. Homebrewを使用するための環境構築