【ITパスポート試験】No.102|プログラミング

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本記事では、プログラミングとは何か、プログラム言語を使ってどのようにアルゴリズムを記述し、コンピュータ上で実行できる形にしていくのかを、初心者の方にもイメージしやすいように整理して解説します。


目次

1. プログラミングの役割をイメージしよう

この章では、そもそもプログラミングとは何をする作業なのか、アルゴリズムとの関係を全体像としてつかんでいきます。

プログラミングとは何か

プログラミングとは、コンピュータにさせたい処理を、プログラム言語を使って具体的な命令の形に書き下ろしていく作業です。人間同士であれば、「売上を集計して、月ごとにグラフにしておいて」と口頭で指示しても通じますが、コンピュータは曖昧な表現を理解できません。そこで、「どのデータを読み込んで」「どのように計算して」「どのタイミングで表示するか」といった手順を、一つひとつ明確な命令として記述する必要があります。

このときの「処理の筋道」がアルゴリズムであり、プログラミングはそのアルゴリズムを、コンピュータが理解できる形式に翻訳する役割を担っています。同じアルゴリズムであっても、どのプログラム言語で書くか、どのような書き方を選ぶかによって、読みやすさや性能が変わることがあります。プログラミングとは、単に動くものを作るだけでなく、「分かりやすく・保守しやすく・効率的な形でアルゴリズムを表現する」技術だと捉えると理解しやすくなります。

アルゴリズムとの関係

アルゴリズムが「やりたいことの手順書」だとすれば、プログラミングはその手順書を、実際にコンピュータが実行できるコードとして落とし込む工程です。まずは日本語やフローチャートで処理の流れを整理し、その後で、選択構造や繰返し構造をif文やループ文として書き起こしていきます。アルゴリズムの段階ではまだ「概念的な処理」だったものが、プログラミングによって具体的な命令列へと変わっていきます。

この順序を意識しておくと、プログラミングの学習もスムーズになります。いきなり文法から覚えようとすると挫折しがちですが、先に「何をしたいのか」「どんな順番で処理するのか」をアルゴリズムとして整理しておけば、プログラム言語はそれを表現するための道具として位置づけやすくなります。ITパスポート試験では、アルゴリズムとプログラミングを切り離さず、「処理の流れ」と「言語による表現」がつながっていることを意識しておくことが大切です。


2. プログラム言語とコンピュータ実行までの流れ

この章では、プログラム言語の役割と、プログラムがどのような流れでコンピュータ上で実行されるのかを確認します。

プログラム言語の役割

プログラム言語は、人間とコンピュータの間を取り持つ「約束事の集合」です。日本語だけで書いた手順書はコンピュータには理解できませんが、プログラム言語の文法に従って記述されたコードなら、コンピュータは一行ずつ解釈して処理を実行できます。Python、Java、C言語など、さまざまな種類の言語がありますが、どれも「アルゴリズムを正確に記述し、コンピュータが読み取れる形にする」という目的は共通しています。

プログラム言語には、「人間にとって読み書きしやすいように設計された高水準言語」と、「コンピュータの動きに近い低水準言語」があります。業務システムやWebサービスなどでよく使われるのは高水準言語で、複雑な処理を比較的少ないコードで表現できるのが特徴です。どの言語を使うかは、作りたいシステムの種類や開発環境によって選ばれますが、「アルゴリズムをどう表現するか」という本質的な考え方は共通しています。

プログラムが実行される仕組み

プログラムがコンピュータで実行されるまでには、いくつかのステップがあります。多くの場合、まずプログラマがエディタなどを使ってソースコードを作成し、それをコンパイラやインタプリタと呼ばれるソフトウェアが処理します。コンパイル型の言語では、ソースコードを一度機械語に近い形に変換してから実行し、インタプリタ型の言語では、コードを一行ずつ解釈しながら実行していきます。

このように、プログラミングの結果としてできあがるのは「コンピュータが理解できる命令の列」です。プログラムが正しく書けていれば、指定したアルゴリズムどおりに処理が進み、入力に応じた出力が得られます。逆に、アルゴリズムの設計に問題があったり、コードに誤り(バグ)があったりすると、期待した結果が得られません。プログラミングは、アルゴリズムを忠実に移し替えるだけでなく、その過程で発生するミスを検出・修正していく作業も含んでいます。


3. プログラミングで身につく考え方

この章では、プログラミングを学ぶことで身につく考え方や、ビジネスへの応用イメージについて整理します。

問題を分解して整理する力

プログラミングでは、大きな問題をそのまま解こうとせず、「入力の整理」「計算」「判定」「出力」といった小さな処理単位に分解して考えます。これは、アルゴリズムを設計するときの基本的な姿勢でもあります。例えば、「売上集計システムを作る」と聞くと難しそうですが、「日別の売上を読み込む」「月ごとに合計する」「グラフ用のデータを作る」といった単位に分けていくと、具体的な手順が見えやすくなります。

この「分解して整理する力」は、プログラミングに限らず、業務の改善や企画の検討にも役立ちます。複雑に見える業務フローも、入力と出力、判断のポイント、繰り返しの処理などに分けて整理すれば、どこを自動化すべきか、どこにムダがあるかを見つけやすくなります。プログラミングは、コンピュータを動かす技術であると同時に、物事を構造的に捉えるトレーニングでもあります。

再利用と標準化の発想

プログラミングでは、一度作った処理を「関数」や「モジュール」としてまとめ、さまざまな場面で再利用するのが一般的です。同じようなコードを何度も書くのではなく、「共通処理」として一か所にまとめておくことで、修正や拡張がしやすくなります。この発想は、業務の標準化やテンプレート化にも通じるものがあります。

たとえば、Excelでよく使う集計やレポートのフォーマットをテンプレート化しておくと、毎回ゼロから作り直さずに済みます。プログラミングの世界では、こうした再利用の単位がより厳密に定義されており、ライブラリやフレームワークといった形で共有されます。アルゴリズムをプログラムとして実装する経験を通して、「一度考えた良いやり方を、どう全体に展開するか」という視点が身につきます。


まとめ

ここまで、プログラミングとはプログラム言語を用いてアルゴリズムを記述することであり、その結果としてコンピュータがアルゴリズムを実行できるようになることを確認してきました。アルゴリズムが「やりたいことの設計図」だとすれば、プログラミングはその設計図を実際に動く形へと落とし込む作業だと言えます。

プログラム言語は、人間の考えをコンピュータに伝えるための共通言語であり、決められた文法に従ってコードを書くことで、コンピュータは命令を一行ずつ解釈して処理を進めます。コンパイルやインタプリタといった仕組みを通じて、ソースコードは機械が理解できる命令列へと変換され、入力されたデータに対してアルゴリズムどおりの処理が実行されます。この一連の流れをイメージできると、「なぜプログラミングが必要なのか」がよりはっきりしてきます。

さらに、プログラミングは単にコードを書く技術にとどまらず、問題を分解して整理する力や、処理を再利用・標準化する発想を鍛える手段でもあります。業務フローを見直すときにも、「入力・処理・出力」「判断・繰り返し」といった視点で考えることで、改善ポイントを発見しやすくなります。アルゴリズムの理解とあわせてプログラミングの役割を押さえておくことで、ITシステムの仕組みや、デジタル化・自動化のイメージをより具体的につかめるようになるでしょう。

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この記事を書いた人

IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)の活動を陰ながら応援している、しがないソフトウェアエンジニア。
サトシ ナカモトの戦友。
ITやソフトウェアに関することをわかりやすくまとめ、多くの人にそれらを知ってもらおうと活動しています。
ご質問やご要望、お仕事依頼がございましたらお問合せフォームよりお願いいたします。

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