【ITパスポート試験】No.080|ファシリティマネジメント

※本サイトで紹介している商品・サービス等の外部リンクには、プロモーションが含まれています。

本記事では、建物や設備といった「ファシリティ(施設・設備)」を、どうやって最適な状態に保ち、改善していくのかという考え方であるファシリティマネジメントについて解説します。あわせて、用語例として挙げられているグリーンITの考え方も取り上げ、環境負荷の低減とコスト削減を両立させるポイントを整理していきます。


目次

1. ファシリティマネジメントの基本

この章では、ファシリティマネジメントとは何か、そしてなぜ企業にとって重要なのかを説明します。建物や設備は、導入したら終わりではなく、運用・保守・改善を通じて価値を最大化していく必要があります。

ファシリティマネジメントとは

ファシリティマネジメントとは、建物やオフィス、工場、設備などの資源について、全体を見渡しながら最適な状態になるように計画・運用・改善していく考え方です。単に「建物を持っている」「設備を置いている」というだけではなく、それらが業務を効率よく支え、かつ無駄なコストやエネルギーをかけていないかを継続的に見直していきます。

たとえば、オフィスのレイアウトを見直して動線を短くしたり、老朽化した設備を更新して故障を減らしたり、空調や照明の運転を最適化して電気代を抑えたりする取り組みがファシリティマネジメントの一例です。こうした活動を通じて、従業員が働きやすく、かつ企業にとってもコスト効率のよい環境を整えることが目標となります。

最適な状態に改善していくという考え方

ファシリティマネジメントでは、「今の状態を維持するだけ」では不十分と考えます。建物や設備は時間の経過とともに老朽化し、働き方や業務内容も変化していきます。そのため、定期的に現状を把握し、「より良くできないか」「無駄はないか」といった視点で改善を重ねていくことが重要です。

具体的には、設備の稼働状況や故障履歴、エネルギー使用量などをデータとして記録し、それを分析しながら改善策を検討していきます。これにより、設備投資の優先順位を判断したり、保守のタイミングを計画的に決めたりすることが可能になります。ファシリティマネジメントは、こうした継続的な改善活動を通じて、建物や設備の価値を最大限に引き出すためのマネジメント手法だと理解しておくとよいでしょう。


2. グリーンITと環境配慮の取り組み

この章では、ファシリティマネジメントの用語例として挙げられているグリーンITについて解説します。設備や建物を管理するうえでは、コストだけでなく、環境負荷をどう減らすかという視点も欠かせません。

グリーンIT(Green of IT)

グリーンITは、情報システムやIT機器が環境に与える負荷をできるだけ小さくしようとする取り組みのことです。省電力な機器を選んだり、消費電力の少ない設定を行ったりすることで、CO₂排出量を減らしつつ、電気料金の削減にもつなげることができます。

たとえば、サーバを統合して台数を減らす仮想化の活用や、高効率な電源・空調設備の導入、未使用機器の電源を自動的にオフにする仕組みの導入などがグリーンITの代表的な例です。これらはIT部門だけの話ではなく、建物全体のエネルギー利用を考えるファシリティマネジメントとも深く結びついています。

グリーンITを意識したファシリティマネジメントを行うことで、環境に配慮した企業としてのイメージ向上にもつながります。ITパスポート試験では、グリーンITが「ITによる環境負荷の低減を目指す取り組み」であることを押さえつつ、ファシリティマネジメントとの関連をイメージしておくと理解しやすくなります。


まとめ

ファシリティマネジメントは、建物や設備を単なる「箱」や「機械」として扱うのではなく、企業活動を支える重要な資源として計画的に管理・改善していく考え方です。オフィスや設備の状態を常に見直し、働きやすさとコストのバランスを取りながら最適な環境を整えることが求められます。

その中で、環境負荷を減らしつつエネルギーコストも削減していくための取り組みがグリーンITです。省電力機器の活用や電力使用量の削減などを通じて、情報システムと建物全体の両方から環境配慮を進めていくことが、これからのファシリティマネジメントには欠かせません。

ITパスポート試験では、ファシリティマネジメントが「建物や設備などの資源を最適な状態に改善していく考え方」であり、その具体的な取り組みの一つとしてグリーンITがある、という関係性を理解しておくことが重要です。単に用語を暗記するのではなく、企業が実際にどのような場面でこれらの考え方を活用しているのかをイメージしながら学習を進めていきましょう。

  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)の活動を陰ながら応援している、しがないソフトウェアエンジニア。
サトシ ナカモトの戦友。
ITやソフトウェアに関することをわかりやすくまとめ、多くの人にそれらを知ってもらおうと活動しています。
ご質問やご要望、お仕事依頼がございましたらお問合せフォームよりお願いいたします。

コメント

コメントする

CAPTCHA



reCaptcha の認証期間が終了しました。ページを再読み込みしてください。

目次