【動作環境】
<パソコン>
機種:MacBook Air(13inch)
OS:macOS Sonoma(ver.14.5)
チップ:Apple M3
シェル:zsh
<ソフトウェア>
・Homebrew(ver.4.3.12)
今回は、Mac に rbenv をインストールしてRubyのバージョンを切り替える方法について解説します。
1. rbenvとは
rbenvとは、Unix系システムにおけるRubyプログラミング言語のバージョン管理ツールです。
同一マシン上で複数のRubyバージョンを切り替えたり、作業中の各プロジェクトが常に正しいバージョンのRubyで実行されるようにしたりするのに便利です。
2. MacにインストールされているRubyのバージョンを確認する
【手順解説】
1: ターミナルを起動します。
2: ターミナルに以下のコマンドを入力して、[enter]キーを押します。
ruby -v
3: すでにインストールされているRubyのバージョンが表示されます。

3. Homebrew をインストールする
rbenv をインストールするにあたり、Homebrew のインストールが必要です。
まだの方は、以下の記事を参考にインストールしましょう。
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4. rbenv をインストールする
以下のドキュメントを参考に進めていきます。
https://github.com/rbenv/rbenv
【手順解説】
1: ターミナルに以下のコマンドを入力し、[enter]キーを押します。
brew install rbenv ruby-build
2: 次のコマンドが入力できるようになったら、インストール完了です。

5. 設定ファイルにコマンドを追記する
【手順解説】
1: ターミナルに以下のコマンドを入力し、[enter]キーを押します。
vim ~/.zshrc
2: ~/.zshrc
が開きます。

3: [I(アイ)]キーを押して、インサートモードにします。

4: 以下のコードを書き込みます。
export PATH="$HOME/.rbenv/bin:$PATH"
eval "$(rbenv init - zsh)"
5: [esc]キーを押して、「:wq」と入力し、[enter]キーを押します。

6: コマンドの追加が完了します。

6. 設定ファイルを読み込む
【手順解説】
1. ターミナルに以下のコマンドを入力し、[enter]キーを押します。
source ~/.zshrc
2: 書き換えた設定ファイルが読み込まれます。

7. 異なるバージョンの Ruby をインストールする
次に、すでに Mac にインストールされている Ruby とは異なるバージョンの Ruby をインストールします。
【手順解説】
1: ターミナルに以下のコマンドを入力し、[enter]キーを押します。
rbenv install --list
2: インストール可能なRubyのバージョンが一覧で表示されます。

3: ターミナルに以下のコマンドを入力し、[enter]キーを押します。
rbenv install 3.3.4
4: 次のコマンドが入力できるようになったら、インストール完了です。

8. インストールできているかを確認する
【手順解説】
1: ターミナルに以下のコマンドを入力し、[enter]キーを押します。
rbenv versions
2: インストールができていることが確認できます。

ただし、「*」が「system」についています。
まだ、Mac にデフォルトでインストールされている Ruby が作動しているということです。
次は、これを、新しくインストールした Ruby に切り替える作業を行います。
9. Ruby を切り替える
【手順解説】
1: ターミナルに以下のコマンドを入力し、[enter]キーを押します。
rbenv global 3.3.4
2: 作動するRubyのバージョンが切り替わります。
10. Rubyのバージョンを切り替えられているかを確認する
【手順解説】
1: ターミナルに以下のコマンドを入力し、[enter]キーを押します。
rbenv versions
2: 「*」が「3.3.4」についていることが分かります。
これにて、Mac に rbenv をインストールしてRubyのバージョンを切り替える方法についての解説を終わります。
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