【Flutter】Macで環境構築(VS Code)

【動作環境】

<パソコン>
機種:MacBook Air(13inch)
OS:macOS Sonoma(ver.14.5)
チップ:Apple M3
シェル:zsh

<ソフトウェア>
・Flutter(ver.3.22.3)
・Xcode(ver.15.4)
・CocoaPods(ver.1.15.2)
・Android Studio(ver.2024.1)
・Visual Studio Code(ver.1.92.0)

今回は、MacでFlutterを用いたアプリ開発を行うための環境構築について解説します。

目次

必要なPCは?

最低限必要なスペックとおすすめのパソコン

Flutterの公式ドキュメントに書いてあるスペックは以下の通りです。

スクロールできます
必要スペック最低限おすすめ
CPUコア48
メモリ(GB)816
ディスプレイ解像度
(ピクセル)
1366×768
(1366×768)
フルHD
(1920×1080)
空きディスク容量(GB)44.070.0
ハードウェア要件

おすすめは、「MacBook Air M3 メモリ16GB、ストレージ512GB」です。

Apple Storeで見てみると、値段は、224,800円(税込)でした(2024年11月23日現在)。

Apple silicon搭載のMacで必要な設定

【Apple silicon搭載のMacかどうかを確認する方法】

Macをお持ちの方は、画面上部のメニューバーにある[Apple メニュー]をクリックして、[このMacについて]をクリックしましょう。

表示される画面の[チップ]項目を確認することで、Apple silicon搭載のMacかどうかがわかります。

「Apple M○」と書いてあれば、Apple silicon搭載のMacになります。

Apple silicon搭載のMacを使用している場合は、Rosetta 2をインストールする必要があります。

STEP
[Launchpad]を起動する
説明画像1
STEP
[その他]をクリックする
説明画像2
STEP
[ターミナル]を起動する
説明画像3
STEP
コマンドを入力する

ターミナルに以下のコマンドを入力しましょう。

sudo softwareupdate --install-rosetta --agree-to-license

Flutter SDK のインストール

Flutter SDKをインストールする手順

STEP
zipファイルをダウンロードする
説明画像4

※Apple silicon搭載のMacを使用していない場合は、左側のボタンからzipファイルをダウンロードします。

STEP
ホームディレクトリに「development」ディレクトリを作成する

ターミナルを起動して、以下のコマンドを入力します。

mkdir development
STEP
作成した[development]ディレクトリに移動する

以下のコマンドを入力します。

cd development
STEP
ダウンロードしたzipファイルを解凍する

以下のコマンドを入力します。

unzip ~/Downloads/[ダウンロードしたzipファイルの名前]

[ダウンロードしたファイル名]には、ダウンロードしたzipファイルの名前を入力します。

今回僕がダウンロードしたzipファイルの名前は、「flutter_macos_arm64_3.22.3-stable.zip」

でしたので、以下のようになります。

unzip ~/Downloads/flutter_macos_arm64_3.22.3-stable.zip

FlutterをPATH(パス)に追加する手順

今の状態でFlutterのプログラムを実行するには、/(ルートディレクトリ)の中のUsersの中のshima(ホームディレクトリ)の中のdevelopmentの中のflutterの中のbinにあるflutter(実行ファイル)を呼び出す必要があります。

毎回、以下のコマンドを入力するのは非常に大変です。

development/flutter/bin/flutter

そこで、

flutter

と入力すれば、プログラムが実行できるようにしていきます。

この作業を、「PATH(パス)を通す」といいます。

STEP
.zshenvファイルを開く

[ターミナル]に、以下のコマンドを入力します。

vim .zshenv
STEP
編集モードに変更する

[I(アイ)]キーを押して、編集モードに変更します。

STEP
パスを書き込む

以下のように入力します。

export PATH=$HOME/development/flutter/bin:$PATH
STEP
.zshenvファイルを保存して終了する

[esc]キーを押して、「:wq」と入力します。

STEP
ターミナルを閉じて、再度起動する

[×]ボタンを押して、[ターミナル]を閉じます。

そして、再度起動します。

おまけ

STEP
パスが通っているか確認する

ターミナルに、以下のコマンドを入力してみましょう。

flutter

はじめてであれば、ターミナルに以下の画面が表示されます。

説明画像5
STEP
コマンドラインデベロッパーツールをインストールする

画面にこのような表示が出てきたら、インストールしていきましょう。

説明画像6

iOSアプリの開発環境を整える

Xcodeのインストール手順

STEP
[App Store]を起動する
説明画像7
STEP
[Xcode]をインストールする
説明画像8
STEP
[ターミナル]を起動する
説明画像9
STEP
コマンドラインツールの設定を行う

ターミナルに、以下のコマンドを入力しましょう。

sudo sh -c 'xcode-select -s /Applications/Xcode.app/Contents/Developer && xcodebuild -runFirstLaunch'

すると、パスワードの入力を求められますので、Macを起動する時のパスワードを入力します。

その後、ライセンスへの同意が求められます。

[enter]キーを押して、ライセンスを表示させたら、「agree」と入力してライセンスに同意していきましょう。

iOSシミュレーターを起動する手順

STEP
iOSシミュレーターをダウンロードする

ターミナルに、以下のコマンドを入力します。

xcodebuild -downloadPlatform iOS
STEP
iOSシミュレーターを起動する

以下のコマンドを入力します。

open -a Simulator

すると、以下のようにシミュレーターが立ち上がります。

説明画像10
説明画像11

CocoaPodsのインストール手順

CocoaPodsのインストール

STEP
CocoaPodsをインストールする

ターミナルに、以下のコマンドを入力します。

sudo gem install cocoapods

すると、パスワードの入力を求められますので、Macを起動する時のパスワードを入力します。

CocoaPodsをインストールしようするときに、以下のようなエラーメッセージが出る場合があります。

説明画像12

これは、Rubyのバージョンが足りていないときに表示されます。

以下の記事を参考にRubyのバージョンを上げ、再度CocoaPodsをインストールしましょう。

PATH(パス)を通す

STEP
.zshenvファイルを開く

[ターミナル]に、以下のコマンドを入力します。

vim .zshenv
STEP
編集モードに変更する

[I(アイ)]キーを押して、編集モードに変更します。

STEP
パスを書き込む

以下のように入力します。

export PATH=$HOME/.gem/bin:$PATH

先ほど書き込んだパスの下に、入力するようにしましょう。

説明画像13
STEP
.zshenvファイルを保存して終了する

[esc]キーを押して、「:wq」と入力します。

STEP
変更したファイルを再度読み込む

以下のコマンドを入力します。

source ~/.zshenv

Androidアプリの開発環境を整える

Android Studioのインストール手順

STEP
公式サイトを開く
STEP
[Android Studio]をダウンロードする
説明画像14

[Download Android Studio Koala]をクリックします。

説明画像15

下にスクロールします。

説明画像16

1: [I have read and agree with the above terms and conditions]に を入れます。

2: [Mac with Apple chip]をクリックします。

※Apple silicon搭載のMacを使用していない場合は、左側のボタンからzipファイルをダウンロードします。

説明画像17

1: Finderを起動し、[ダウンロード]をクリックします。

2: ダウンロードしたdmgファイルをクリックします。

STEP
アプリケーションフォルダにコピーする

以下のような画面が表示されます。

説明画像18

Android Studioのアイコンをアプリケーションにドラッグ&ドロップします。

STEP
[Android Studio]を起動する
説明画像19

1: Finder 起動し、[アプリケーション]をクリックします。

2: [Android Studio.app] をクリックします。

STEP
初期設定を行う

以下のように、初期設定を進めていきます。

説明画像20
説明画像21
説明画像22
説明画像23
説明画像24
説明画像25
説明画像26

Android toolchainの設定を行う

STEP

[SDK Manager]を起動する
説明画像27

1: [More Actions]をクリックします。

2: [SDK Manager]をクリックします。

STEP
[Android SDK Command-line Tools]にチェックをいれる
説明画像28

1: [Android SDK]をクリックします。

2: [SDK Tools]をクリックします。

3: [Android SDK Command-line Tools(latest)]にチェック をいれます。

4: [OK]をクリックします。

すると、確認画面が表示され、[OK]をクリックします。

Android Emulatorを起動する手順

Android Emulatorを起動する

STEP
[Virtual Device Manager]を起動する
説明画像29

1: [More Actions]をクリックします。

2: [Virtual Device Manager]をクリックします。

STEP
[Emulator]を起動する
説明画像30

[起動]ボタンをクリックします。

すると、以下のようにAndroid Emulatorが起動します。

説明画像31

仮想デバイスを追加する

STEP
[Virtual Device Manager]を起動して、[追加]ボタンをクリックする
説明画像32
STEP
追加したい仮装デバイスを選択する
説明画像33

1: [Phone]をクリックします。

2: 具体的な端末をクリックします。

3: [Next]をクリックします。

Androidライセンスに同意する

ターミナルに、以下のコマンドを入力します。

flutter doctor --android-licenses

その後は、「y」と入力して[enter]キーを押し、ライセンスに同意していきます。

VS Code をエディターとして使用する

VS Codeのインストール手順

STEP
VS Codeをインストールする
STEP
[VS Code]を起動する
説明画像35
STEP
Flutterの拡張機能をインストールする
説明画像36

1: アクティビティバーの[拡張機能]をクリックします。

2: 検索ボックスに「flutter」と入力します。

3: Flutter 拡張機能にある[インストール]をクリックします。

flutter doctor コマンドで確認

ここまで行ってきた設定がうまくできているのかを、確認します。

ターミナルを起動して、以下のコマンドを入力します。

flutter doctor

以下と同じような画面が表示されたら、OKです。

説明画像34

]と[]が表示されている箇所は、まだ設定が完了していない部分です。

すべてが、[]になっていなければ、もう一度設定を行いましょう。


これにて、MacでFlutterを用いたアプリ開発を行うための環境構築についての解説を終わります。

次は、新規プロジェクトの作成方法について解説します。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

shimaのアバター shima ライター

IT企業のエンジニア。
ITやソフトウェアに関することをわかりやすくまとめ、多くの人にそれらを知ってもらおうと活動しています。
ご質問やご要望、お仕事依頼がございましたらお問合せフォームよりお願いいたします。

コメント

コメントする

CAPTCHA



reCaptcha の認証期間が終了しました。ページを再読み込みしてください。

目次