【ConoHa WING】「無料独自ドメイン」に設定したサイトを変更する方法

【動作環境】

<パソコン>
機種:MacBook Air(13inch)
OS:macOS Sonoma(ver.14.3)

<ブログ環境>
レンタルサーバー:ConoHa WING(契約プラン:WINGパック)
WordPressテーマ:SWELL

目次

はじめに

ConoHa WINGでは、「無料独自ドメイン」を一度設定すると、変更することができません。

運営さんはこのように回答しています。

運営(GMOインターネットグループ)の回答

ただ、最後の一文を見てください。

別のドメインを指定されたい場合は新たなサーバーの契約・移行をご検討ください。

つまり、希望はあるのです。

今回は、「無料独自ドメイン」に設定したサイトを変更する方法について解説します。

用語の説明

まずは、用語の説明から入ります。

無料独自ドメイン

レンタルサーバー「ConoHa WING」のプラン「WINGパック」を契約することで、独自ドメインの取得が無料になるサービス。以下のトップレベルドメインが選択できる。

.com / .net / .xyz / .tokyo / .info / .biz /.org / .shop / .click / .link / .pw / .blog / .club / .fun / .games / .online / .site / .space / .tech /.website

無料独自ドメインLITE

レンタルサーバー「ConoHa WING」のプラン「WINGパック」を契約することで、2つ目の独自ドメインの取得も無料になるサービス。以下のトップレベルドメインが選択できる。

.online / .space / .website / .tech / .site / .fun /.tokyo / .shop

やりたいこと

では、今回やりたいことを整理します。

下の図1を見てください。

図1

現在、「WINGパック」を契約しています(図の左側)。

そして、サイト①を無料独自ドメインに設定し、サイト②を追加で契約していました。

ですが、サイト①を使わなくなったので、新しく追加契約したサイト②を無料独自ドメインに設定します。

まず、新しく「WINGパック」を契約します(図の右側)。

そこで、今回は新しく契約した ConoHa WING のサーバーでサイト②を無料独自ドメインに設定し、サーバーを以前使っていたものから新しく契約したものに引っ越します。

そして、以前契約した ConoHa WING は契約日満了をもって契約を終了し、新しく契約した ConoHa WING でサイト③を始めます。

※無料独自ドメインLITE は、以下のトップレベルドメインからしか選べないため、お金を払ってサイト③を新たに始めることにしました。

.online / .space / .website / .tech / .site / .fun /.tokyo / .shop

これを実現するまでの流れ

それでは、手順を紹介します。

大きく2つのパートにわけることができます。

<Part 1> 無料独自ドメインを変更する

  1. 新しく「WINGパック」を契約する
  2. 無料独自ドメインを設定する
  3. 設定がうまくできているかを確認する

<Part 2> 無料独自ドメインに設定したサイトを、以前使っていたサーバーから新しく契約したサーバーに引っ越しする

  1. 既存のWordPressサイトを別のドメイン領域に退避する
  2. 引っ越しするドメインを既存のサーバーから削除する
  3. 新しく契約したサーバーに引っ越しするドメインを追加する
  4. WordPressかんたん移行を利用し、WordPressを設定する

<Part 1> 無料独自ドメインを変更する

STEP
新しく「WINGパック」を契約する
説明画面1

① [サーバー追加]をクリックします。
② [WINGパック]を選択します。
③ 任意の項目を選択します。初期ドメインとサーバー名も好きな値を入力します。
④ [利用しない]を選択します。
⑤ [続ける]をクリックします。

説明画面2

① [決済]をクリックします。

STEP
無料独自ドメインを設定する
説明画面3

① [ConoHa で取得済みのドメインを追加]を選択します。
② [追加する]をクリックします。

説明画面4

① プルダウン項目から無料独自ドメインにしたいドメインを選択します。
② [保存]をクリックします。

説明画面5

この画面になったら完了です。

STEP
設定がうまくできているかを確認する
説明画面6

① [サーバー管理]をクリックします。
② [切り替え]をクリックします。
③ 新しく契約したサーバーに切り替えます。

説明画面7

① [契約情報]をクリックします。
② [サーバー情報]をクリックします。
③ 無料独自ドメインの項目を確認します。
→ うまく設定できていたら、成功です。

これにて、Part 1 は終了です。

ここまで、設定できれば無料独自ドメインを変更することができています。

しかし、サーバーはまだ引っ越せてないので、旧サーバーの契約が終了すると、データが消えてしまいます。

説明画面8

実際に、自分の画面で確認してみましょう。

① [サイト管理]をクリックします。
② [サイト設定]をクリックします。
③ 対象のドメインのサーバー名を確認します。

次に、サーバーの引越し方法を紹介します。

<Part 2> 無料独自ドメインに設定したサイトを、以前使っていたサーバーから新しく契約したサーバーに引っ越しする

この作業は、以下の4つの手順を実行していく必要があります。

<Part 2> 無料独自ドメインに設定したサイトを、以前使っていたサーバーから新しく契約したサーバーに引っ越しする

  1. 既存のWordPressサイトを別のドメイン領域に退避する
  2. 引っ越しするドメインを既存のサーバーから削除する
  3. 新しく契約したサーバーに引っ越しするドメインを追加する
  4. WordPressかんたん移行を利用し、WordPressを設定する

サーバーとドメインと WordPress の関係をわかりやすく解説しているイラストがありました。

出典:レンタルサーバーとドメインの違いや関係性|取得・設定方法も
https://server-hikaku-guide.com/rentalserver-domain-difference/

このイラストを使って説明するなら、まず家を違う住所に移します

そのあとに、住所を移して今の土地から撤去します。

そして、新しい土地に住所を追加して家を建て直すという流れです。

  1. 既存のWordPressサイトを別のドメイン領域に退避する → 家を違う住所に移す
  2. 引っ越しするドメインを既存のサーバーから削除する → 住所を今の土地から撤去する
  3. 新しく契約したサーバーに引っ越しするドメインを追加する → 住所を新しい土地に追加する
  4. WordPressかんたん移行を利用し、WordPressを設定する → 家を建て直す

それでは、やっていきましょう。

STEP
既存の WordPress サイトを別の領域に退避する
説明画面9

① [WING]をクリックします。
② [サイト管理]をクリックします。
③ [切り替え]をクリックして退避先のドメインを選択します。
④ [サイト設定]をクリックします。
⑤ [WordPress]を選択します。
⑥[+WordPress]をクリックします。
⑦ [サイトコピー]を選択します。
⑧ 各項目を埋めます。
コピー元:WordPressが設置されているドメインをプルダウンから選択
コピー先URL:特に指定がなければ空欄で問題なし
コピー種別:「全て」か「テンプレートのみ」を選択
※「テンプレートのみ」はテーマとプラグインのみコピーされ、記事やメディアファイルはコピーされない
データベース-データベース名:原則デフォルトの設定値で問題なし
データベース-ユーザー名:原則デフォルトの設定値で問題なし
データベース-パスワード:WordPress で使用するデータベースのパスワードを設定
⑨ [保存]をクリックします。

説明画面10

この画面になったら、無事成功です。

STEP
引っ越しするドメインを既存のサーバーから削除する
説明画面11

① [WING]をクリックします。
② [サーバー管理]をクリックします。
③ [ドメイン]をクリックします。
④ [ゴミ箱マーク]をクリックします。

説明画面12

① [はい]をクリックします。

STEP
新しく契約したサーバーに引っ越しするドメインを追加する
説明画面13

① [WING]をクリックします。
② [サーバー管理]をクリックします。
③ [切り替え]をクリックし、新しく契約したサーバーに切り替えます。
④ [ドメイン]をクリックします。
⑤ [+ドメイン]をクリックします。

説明画面14

① [新規ドメインを追加]を選択し、ドメインを入力します。
② 無料 SSL を利用する場合は[利用する]を選択します。
③ [保存]をクリックします。

STEP
WordPress かんたん移行を利用し、WordPress を設定する
説明画面15

① [WING]をクリックします。
② [サイト管理]をクリックします。
③ [サイト設定]をクリックします。
④ [WordPress]を選択します。
⑤ [+WordPress]をクリックします。

説明画面16

① [かんたん移行]を選択します。
② テスト移行を[利用する]を選択します。
③ 各項目を埋めます。
バージョン:特に触らなくて良い
移行元URL:ステップ1でWordPressを退避させたドメインのWordPressのURLを入力
※おそらく、「https://〇〇.com/wp-admin/」という形
テスト移行先URL:自動で表示される
アクセス制限ユーザー名:自分で設定
アクセス制限パスワード:自分で設定
移行元ユーザー名:移行元の WordPress で設定されているユーザー名を入力
移行元パスワード:移行元の WordPress で設定されているパスワードを入力
データベース-データベース名:原則デフォルトの設定値で問題なし
データベース-ユーザー名:原則デフォルトの設定値で問題なし
データベース-パスワード:WordPress で使用するデータベースのパスワードを設定
④ [保存]をクリックします。

説明画面17

① テスト移行と書かれている項目をクリックするとインストール状況が見れます。
② インストール終了後、管理画面URL などを確認し、[本番実行]をクリックします。

説明画面18

①各項目を埋めます。
移行先サイトURL:任意で設定
データベース-データベース名:原則デフォルトの設定値で問題なし
データベース-ユーザー名:原則デフォルトの設定値で問題なし
データベース-パスワード:WordPress で使用するデータベースのパスワードを設定
② [保存]をクリックします。

説明画面19

① 無事に移行が終了したら、テスト移行サイトを必要に応じて削除します。


これにて、無料独自ドメインの変更ならびに、サーバー間の引越しは終了です。

WordPress かんたん移行の部分でエラーが発生する場合は、以下のサイトを参考にしてみてください。

https://support.conoha.jp/w/wpmigration-error

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この記事を書いた人

shimaのアバター shima ライター

IT企業のエンジニア。
ITやソフトウェアに関することをわかりやすくまとめ、多くの人にそれらを知ってもらおうと活動しています。
ご質問やご要望、お仕事依頼がございましたらお問合せフォームよりお願いいたします。

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