【macOS】CPUのクロック周波数とコア数と論理コア数(スレッド数)の調べ方

【動作環境】

<パソコン>
機種:MacBook Air(13inch)
OS:macOS Sonoma(ver.14.5)

今回は、MacでCPUのクロック周波数とコア数と論理コア数(スレッド数)の調べ方について解説します。

目次

CPUについて

CPUは、パソコンの脳と言われる部分です。

パソコンに命令を出す役割を担っています。

CPUの性能は、以下の3つの指標で表されます。

クロック周波数

クロックとは、CPUの動作タイミングを整えるための電気信号のことです。ちょうど指揮者が音楽のテンポを指示するように、CPUの動作リズムを決める役割を果たします。このクロック信号が1秒間に何回発せられるかを示すのがクロック周波数です。一般的に、クロック周波数が高いほどCPUの処理速度が速くなる傾向があります。

コア数

CPUには、計算処理を行う「コア」という部分があり、1つのCPUに複数のコアを搭載することで、同時に多くの処理を効率よくこなせるようになりました。コアが多いほど、CPUの性能も高くなります。例えば、2つのコアを持つものは「デュアルコア」、4つなら「クアッドコア」、8つの場合は「オクタコア」と呼ばれます。

論理コア数

論理コア数とは、物理コアに対してソフトウェアが認識する仮想的なコアの数を指します。物理コアは通常1つの作業(スレッド)を処理しますが、「ハイパースレッディング」技術により、1つの物理コアで複数の作業を同時に進めることができ、これが「論理コア」としてカウントされます。例えば、デュアルコアCPUでは、物理コアが2つあってもハイパースレッディングが有効な場合、4つの論理コアとして認識され、システムが同時に4つの作業を処理できるようになります。これにより、効率的に複数の作業を並行して進めることが可能になります。

MacでCPUの性能を確認する方法(コマンドを使用する)

MacでCPUの性能を確認するには、まずターミナルを開きます。

そして、以下のコマンドを入力しましょう。

クロック周波数

Intelチップを搭載したMacの場合

以下のコマンドでクロック周波数を確認することができます。

sysctl -n machdep.cpu.frequency

Apple Siliconを搭載したMacの場合

Apple Silicon搭載のMac(M1、M2、M3)では、CPUのクロック周波数波動的に変化し、sysctlでの正確なクロック周波数の取得ができません。

Apple Siliconは負荷に応じてCPUの速度を自動調節しているためです。

コア数

以下のコマンドでコア数を確認することができます。

sysctl -n hw.physicalcpu

スレッド数

以下のコマンドでスレッド数を確認することができます。

sysctl -n hw.logicalcpu

おまけ

Macでは、以下の手順でCPUの性能を確認することができますが、「クロック周波数」と「論理コア数」は確認することができません。

STEP
手順1
説明画像1

1: メニューバーにある「アップル」アイコンをクリックします。

2: [このMacについて]をクリックします。

STEP
手順2
説明画像2

[詳細情報…]をクリックします。

STEP
手順3
説明画像3

下にスクロールして、[システムレポート…]をクリックします。

STEP
手順4
説明画像4

コア数を確認することができます。


これにて、MacでCPUのクロック周波数とコア数と論理コア数(スレッド数)の調べ方についての解説を終わります。

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この記事を書いた人

shimaのアバター shima ライター

IT企業のエンジニア。
ITやソフトウェアに関することをわかりやすくまとめ、多くの人にそれらを知ってもらおうと活動しています。
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