※本記事で使用しているデバイス情報
<パソコン>
機種:MacBook Air 13″
OS:macOS Sonoma 14.4.1
前回は、VS Code で不要な半角スペースを削除する方法を紹介しました。
![](https://chiebukurozero.com/wp-content/uploads/2024/05/【VS-Code】不要な半角スペースを削除する方法-300x158.png)
今回は、VS Code で段落の先頭に全角スペースを入れる方法を紹介します。
準備
VS Code で全角スペースをわかりやすく表示する方法
段落の先頭に全角スペースを入れるにあたり、全角スペースがわかりやすく表示されるようにしないといけません。
そこで、拡張機能を用いて、全角スペースが以下のように表示されるように設定を行います。
![](https://chiebukurozero.com/wp-content/uploads/2024/05/スクリーンショット-2024-05-22-21.41.44.png)
設定方法は、こちらの記事をご確認ください。
![](https://chiebukurozero.com/wp-content/uploads/2024/05/【VS-Code】インストール方法と初期設定(Mac)-300x158.png)
また、以下の記事も同じ内容が書かれています。
『VS Codeで空白文字を一目で分かるように表示するには』https://atmarkit.itmedia.co.jp/ait/articles/1809/21/news024.html
(※外部サイトに遷移します)
もし、インストールしても表示が変わらない場合は、コマンドパレットをひらき、以下のように入力しましょう。
Enable Zenkaku
段落の頭を検索する方法
段落の頭に全角スペースを入れるには、段落の頭を検索しなければなりません。
どのように検索できるでしょうか。
段落については、以下の点が共通しています。
- 文の終わりに句点「。」がくる
- その後に改行されている
よって、以下の正規表現を使います。
。\n
VS Code でキーボードマクロを使う方法
まず、マクロとはなんでしょうか。
複数の操作を記憶させる機能。その機能を呼び出すことで複数の操作を一度に行うことができる。
つまり「キーボードマクロ」とは、複数のキーボード操作を記憶させ、自動で作業を行うことです。
VS Code でキーボードマクロを使用するには、拡張機能を利用する必要があります。
![](https://chiebukurozero.com/wp-content/uploads/2024/05/スクリーンショット-2024-05-23-20.47.45-1024x650.png)
1: サイドバーにある拡張機能をクリック
2: 検索ボックスに「Keyboard Macro Beta」と入力
3: インストール をクリック
これで、インストールが完了するはずです。
記録したいキーボード操作を行う前と後に、以下のキーを押します。
Mac control + option + R
Windows Ctrl + Alt + R
以下のキーを押すと記録したキーボード操作を実行することができます。
Mac control + option + P
Windows Ctrl + Alt + P
手順
段落の先頭に全角スペースを入れる
![](https://chiebukurozero.com/wp-content/uploads/2024/05/3-3-1024x650.png)
上の画像のように、文章を右端で折り返して表示している人は、折り返さないようにする必要があります。
![](https://chiebukurozero.com/wp-content/uploads/2024/05/4-3-1024x640.png)
1: 表示 をクリック
2: 右端で折り返し のチェックを外す
これで、右端で折り返す表示を解除することができます。
![](https://chiebukurozero.com/wp-content/uploads/2024/05/5-1-1024x650.png)
この状態にできたら準備OKです。
![](https://chiebukurozero.com/wp-content/uploads/2024/05/6-1024x650.png)
1: ショートカットキーの
Mac control + F
Windows Ctrl + F
で検索ボックスを開く
2: 入力欄に先ほど考えた「。\n」と入力
。\n
3: ショートカットキーの
Mac command + option + R
Win Alt + R
で正規表現にチェックを入れる
4: Enter を押す
これで、一つ目の段落の文の最後の部分を選択した状態になります。
![](https://chiebukurozero.com/wp-content/uploads/2024/05/7-1024x650.png)
ここからは、とくに慎重に行いましょう。
以下の順番にキーボードを押します。
Mac
- esc
- 英数
- control + option + R
- ←(左矢印)
- command + ←(左矢印)
- かな
- スペース
- F3
- F3
- control + option + R
Windows
- Esc
- Ctrl + Alt + R
- ←(左矢印)
- home
- ひらがな
- スペース
- F3
- F3
- Ctrl + Alt + R
![](https://chiebukurozero.com/wp-content/uploads/2024/05/8-1024x650.png)
あとは、キーボードマクロを実行させるだけです。
Mac control + option + P
Windows Ctrl + Alt + P
行の最後まで、連続でキーボードを押し続けましょう。
※飛ばしたい箇所がある時は F3キー を押すことでとばすことができます。
修正方法
以上の操作でうまくできたと思いきや少しミスをしています。
実際に見てみましょう。
![](https://chiebukurozero.com/wp-content/uploads/2024/06/スクリーンショット-2024-05-23-21.45.12-1024x650.png)
以下のような正規表現を使うことで、段落冒頭に全角スペースが入っていない箇所を検索することができます。
^(?![ ★●⇒→・■*])(.*[。!?])
![](https://chiebukurozero.com/wp-content/uploads/2024/05/スクリーンショット-2024-05-23-21.51.44-1024x650.png)
この場合は、簡単に該当箇所(いらないのに全角スペースが入ってしまっている箇所)を検索することはできません。
まずは、以下の正規表現でおかしな箇所を探します。
(↓ nの後ろに全角スペースが入っている)
\n
上の正規表現で色々な部分をみていくと、おかしな箇所の共通点を発見することができます。
たとえば、「と」が先頭に来ている時だったりします。
すると、
\n と
のように正規表現で検索します。
![](https://chiebukurozero.com/wp-content/uploads/2024/05/スクリーンショット-2024-05-23-21.55.37-1024x650.png)
みごとにヒットしました。
みつけたら、全角スペースを削除します。
このように、地道にやっていくしかないでしょう。
何か良い方法があれば、コメントにて教えてください。
これにて、VS Code で段落の先頭に全角スペースを入れる方法の紹介を終わります。
次回は、文中にある疑問符の後ろに全角スペースを入れる方法を紹介します。
![](https://chiebukurozero.com/wp-content/uploads/2024/05/【VS-Code】文中にある疑問符の後ろに全角スペースを入れる方法-300x158.png)
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