※本記事で使用している環境
<パソコン>
機種:MacBook Air(13inch)
OS:macOS Sonoma(ver.14.5)
<ソフトウェア>
・GoogleChrome(ver.126.0.6478.127)
・DartPad(Dart 3.4.3・Flutter 3.22.2)
前回は、定数について解説しました。
今回は、変数の型について解説します。
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型とは
型について、かんたんに説明します。
変数に入れる値の種類を指定するものです。
変数はよく箱に例えられます。
たとえば、箱にみかんを入れるとします。
このとき、変数に”みかん”という値が入れられたことになります。
しかし、この状態では、箱に数字も入りますし、個数も制限がありません。
”みかん”を入れたり、1や2といった数字を入れたり、それらを合わせて入れたりもできてしまいます。
そうなると、変数の扱いが大変になります。
そこで、変数を宣言する時は、一緒に型も指定してあげようという発想なのです。
整数型
変数に整数を入れる場合は、int を変数名の前に入力します。
void main() {
int a = 1;
print(a);
}
print 関数で表示してみると、整数が実行結果として返ってくることが分かります。
浮動小数型
つぎは、小数を入力する際に使用する型です。
double 型を使用します。
void main() {
double b = 2.1;
print(b);
}
しっかりと小数点以下の数字も表示されました。
整数型と浮動小数型を足し算するとどうなるか
では、int 型と double 型の値を足し合わせるとどうなるのでしょうか。
void main() {
int a = 1;
double b = 2.1;
print(a + b);
}
型が異なるのですが、小数点以下の数字も表示されていました。
文字列型
次に、文字列を入力します。
void main() {
String c = "aaa";
String d = "999";
print(c);
print(d);
}
int 型や double 型と同じようにしっかりと表示されました。
整数型と文字列型を足し算するとどうなるか
では、次に整数型と文字列型を足し合わせてみます。
void main() {
int a = 1;
String c = "aaa";
print(a + c);
}
エラーがでました。
型が違うので、足し合わせることができませんでした。
文字列である変数 c を数字に変換することができないということです。
型の変換
そこで、型を変換する方法を紹介します。
整数から文字列に
先ほど、整数型と文字列を足し合わせることができませんでした。
そこで、変数 a を文字列型に変換します。
そうすることで、違う型どうしでも足し合わせることができます。
void main() {
int a = 1;
String c = "aaa";
print(a.toString() + c);
}
ここで、実行結果に帰ってきた「1aaa」は文字列です。
文字列から整数に
変数 c を整数に変換するには、以下のようにコードを記述します。
void main() {
int a = 1;
String c = "aaa";
print(a + int.parse(c));
}
ただし、エラーが表示されました。
なぜかというと、文字列は数字に直せないからです。
次に、以下のコードを入力してみましょう。
void main() {
int a = 1;
String d = "999";
print(a + int.parse(d));
}
今回は無事に実行することができました。
数字が文字列として入力されている場合は、文字列を数字に変換することができるのです。
配列
次に、変数に複数の値を格納したい場面を考えます。
その場合は、変数の前に「var」と入力します。
そして、「=」の後に [ ] を入力し、その間に値を入力します。
void main() {
var list = [1, 2, 3, "a", "b", "c"];
print(list);
}
配列の特徴は、型が違っても表示できる点です。
配列の長さを表示結果として返してもらうこともできます。
以下のように、入力します。
void main() {
var list = [1, 2, 3, "a", "b", "c"];
print(list.length);
}
しっかりと、配列の長さが表示されました。
これにて、変数の方についての解説は終わりです。
次は、演算子について解説します。
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