※本記事で使用している環境
<パソコン>
機種:MacBook Air(13inch)
OS:macOS Sonoma(ver.14.5)
<ソフトウェア>
・GoogleChrome(ver.126.0.6478.127)
・DartPad(Dart 3.4.3・Flutter 3.22.2)
前回は、分岐処理について解説しました。
今回は、繰り返し処理について解説します。
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繰り返し処理とは
プログラムは、主に3つの処理で構成されています。
- 順次処理
- 分岐処理
- 繰り返し処理
前回は、「分岐処理」を紹介しました。
今回は、「繰り返し処理」を紹介します。
特定の条件を満たすまで、プログラムの処理を繰り返すときに使用するもの。
for文やwhile文がある。
for 文
以下のコードを入力してみましょう。
main() {
for (int i=0; i<10; i++) {
print(i);
}
}
このコードの解釈は、以下のとおりです。
①: 「 i = 0 」で、変数 i を初期化している
②: 「 i < 10 」は、「変数 i が 10 より小さい間は」という条件を表している
③: 「 i ++ 」は、インクリメントと言い、「変数 i に1ずつ足していくこと」を表している
④: 変数 i の値を表示する
プログラムを実行すると、まず「0」が表示されます。
なぜなら、「0」で初期化されているからです。
その後、1ずつ足し合わされていくので、1,2,3,4…となります。
また、”10より小さい間は”、という条件なので、i の値が「10」になると繰り返し処理から抜け出します。
break と continue
では、for 文と if 文を組み合わせてコードを書いてみましょう。
さらに、break を使ってみましょう。
繰り返し処理を受け出すために使用するもの。
最も内側の繰り返し処理を抜け出すことができる。
main() {
for (int i=0; i<10; i++) {
print(i);
if (i == 5) {
break;
}
}
}
①〜④までは、先ほどと同じです。
①: 「 i = 0 」で、変数 i を初期化している
②: 「 i < 10 」は、「変数 i が 10 より小さい間は」という条件を表している
③: 「 i ++ 」は、インクリメントと言い、「変数 i に1ずつ足していくこと」を表している
④: 変数 i の値を表示する
これに、⑤の if 文が追加されています。
条件式より、変数 i の値が「5」の時に、break。
つまり、処理を終了するということです。
DartPadの右側の実行結果を見てみると、しっかりと5で処理が終了していることが分かります。
つぎに、print 関数の位置を変更してみましょう。
main() {
for (int i=0; i<10; i++) {
if (i == 5) {
break;
}
print(i);
}
}
先ほどは、if 文の前にありましたが、こんどは後ろに置いています。
この場合、①〜③までは先ほどと同じです。
if 文により、i の値が5のとき、画面に変数 i の値を表示する前に繰り返し処理から抜け出しているので、「4」が表示されて終わりになっています。
最後に、紹介するのは continue です。
繰り返し処理の続きにスキップするために使用するもの。
continue の後ろに処理を記述している場合、その処理はスキップされる。
main() {
for (int i=0; i<10; i++) {
if (i == 5) {
continue;
}
print(i);
}
}
先ほどのコードとほとんど同じですが、break が continue に変わっています。
break の時は、繰り返し処理から抜け出し、for 文内の処理を終了していました。
しかし、continue は違います。
continue 次の繰り返しを行うということを意味しています。
つまり、continue の後に処理を書いた場合、それは実行されないのです。
これにて、繰り返し処理の解説は終わりです。
次は、関数について紹介します。
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