※本記事で使用している環境
<パソコン>
機種:MacBook Air(13inch)
OS:macOS Sonoma(ver.14.5)
チップ:Apple M3
シェル:zsh
<ソフトウェア>
・Flutter(ver.3.22.3)
前回は、Flutter でアプリ開発を行うにあたり、必要なPCやインストールするソフトウェアを紹介しました。
今回は、M1〜M3チップのMacパソコンでFlutter SDK をインストールする方法を解説します。
記事を執筆するにあたって、以下の書籍を参考にしました。
おすすめ書籍
公式ドキュメントの該当箇所
主に、赤枠で囲まれた部分「Install the Flutter SDK」を扱います。
内容としては、Flutter SDK のインストールです。
Flutter をダウンロードしてインストールする
※M1、M2、M3チップの Mac を使用している方は、必ず Rosetta 2 のインストールを行なってください
Flutter のダウンロードとインストールを行います。
インストール手順
ターミナルに
pwd
を入力し、現在どこのフォルダにいるかを確認します。
Users フォルダの下にある shima フォルダ(ホームフォルダ)にいることがわかりました。
mkdir development
と入力し、ホームフォルダに「development」フォルダを作成します。
実際に、Finder を開いてみると、しっかり「development」フォルダが作成されていることがわかります。
現在は、ホームフォルダにいますが、
cd development
と入力することで、先ほど作成した development フォルダに移動する事ができます。
development フォルダの中で
unzip ~/Downloads/flutter_macos_arm64_3.22.3-stable.zip
と入力すると、ダウンロードした zip ファイルを解凍することができます。
ls
と入力すると、フォルダの中身を確認できます。
zip ファイルが解凍され、flutter フォルダがありました。
Finder で確認してもわかります。
次に、
ls flutter
と入力し、flutter フォルダの中身を見てみましょう。
すると、AUTHORS
やbin
などが存在していることがわかります。
Finder でも同様に確認できます。
ls flutter/bin
と入力し、bin フォルダの中身を確認してみましょう。
ここにあるdart
やflutter
には、プログラムを実行するためのコマンドが保存されています。
では、
flutter/bin/dart
と入力し、dart コマンドを実行してみましょう。
インストールできていないものがあり、警告表示がされていますが、赤枠で囲まれた部分が表示されれば成功です。
次に、flutter コマンドを実行してみましょう。
flutter/bin/flutter
と入力します。
長いですが、うまく実行することができました。
このように、flutter
の中のbin
にあるflutter
にプログラムを実行するためのコマンドが保存されています。
このファイルを呼び出して、プログラミングしたものを実行していきます。
以下のような表示がされることがあります。
その場合は、指示に従って、インストールしても問題ありません。
Flutter を PATH(パス)に追加する
「PATH を通す」という作業を行います。
「PATH(パス)を通す」とはどういう意味?
先ほど確認したように、プログラムを実行するにはdevelopment
の中のflutter
の中のbin
にあるflutter
に書かれているコマンドを呼び出す必要がありました。
しかし、プログラムを書き換える度に、このように入力していては大変です。
できれば、以下のように「flutter」と入力すれば実行できるようにしたいです。
そのための、設定を次の「PATHを通す手順」節で紹介します。
PATH を通す手順
ターミナルを開き、
vim .zshenv
と入力します。
Enter
を押すと、以下のように vim エディターが起動します。
キーボードの
i
を押して、INSERT モードに変更します。
export PATH=$HOME/development/flutter/bin:$PATH
と入力します。
esc
を押したら
:wq
※小文字です
と入力し
Enter
を押して、編集したファイルを保存して閉じます。
最後に、起動中のターミナルを閉じて、再度立ち上げてみましょう。
すると、パスが通り、
flutter
と入力するだけで、コマンドを実行できるはずです。
これにて、Flutter SDK のインストール方法の解説を終わります。
次は、Xcode と CocoaPods のインストール方法の解説を行います。
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